少しイイSDカードを買ってみたので、本当にスピードが出るのか試してみた。

カメラの記録媒体
またまたツールネタ。今日は記録媒体です。
デジタルカメラの記録媒体には、SDカード、コンパクトフラッシュがあると思います。そして大抵のデジタルカメラはSDカード対応で高級機になるとコンパクトフラッシュ対応のものが出てくると思います。
今は、より上位の機種になるとXQDカードなるものが出てきてより高速に読み書き出来るようになっています。
読み書き速度
SDカードでもコンパクトフラッシュでも様々な製品が各社より発売されていますが、それぞれの製品の違いは容量・速度です。
特に、SDカードはそれぞれ規格に名前がついていて少しわかりづらい部分があるのでまとめてみたいと思います。
SDカード
wikipediaによるとSDカードとは、1999年にパナソニック、サンディスク、東芝によって共同開発規格として発表されたものだそうです。
今から18年前位になるので、時代も変わり当然性能も上がっているため今のような様々な規格で出てきているのではないかと思います。
容量の規格
メモリ容量は、SDカードにGB単位(ちょい前まではMB単位だった気がしますが…笑)で記載されているので特に迷うことはないと思いますが、SDカード表面に「SD○○」とでかでかとロゴがついていて気になってしまいます。
そのSD○○というのは規格上の最大容量をあらわしています。
最大容量 | |
---|---|
SD | 2GB |
SDHC | 32GB |
SDXC | 2TB(2000GB)/td> |
この表記に関しては、最近のデジタルカメラであれば、大抵SDXCまでに対応しているため問題になることはないと思いますが少し前の機種だったりする場合はSDXCに対応しているかなど確認する必要があるかもしれません。
速度の規格
容量よりも面倒なのが速度です。速度については乱暴に言うと3つの大きな規格の違いがあってちょっと面倒です。
UHS
一番大きな違いは、バスプロトコルという物理的な違いがあります。
これは、大きく分けて3つの規格に分かれています。(さらに細かく分かれてバス速度スピードというのがあるらしいですが無視します。)
バスプロトコル名 | ロゴ | 最大速度 |
---|---|---|
SD-BUS | – | 12.5MB/s または 25MB/s |
UHS-I | Ⅰ | 104MB/s |
UHS-II | Ⅱ | 312MB/s |
この上でいうロゴっていうのはSDカードのロゴの横っちょに小さくついています。
スペックを見れば、UHS-II最強じゃん?ってなりますが、今現在対応しているカメラはほとんどありません。NikonだとD500とD5くらい。Canonは対応しているものはなかったと思います。
私のD7200もUHS-Iまでの対応のため、UHS-IIは選択肢になりません。
スピードクラス
では、UHS-II以外で速度を図る指標はというと、スピードクラスというものがあります。
スピードクラスには2種類があって、スピードクラスとUHSスピードクラスというのがあります。
スピードクラスというのは、UHS対応の非対応によって2つつけられています。
UHS非対応のものに関しては、UHSスピードクラスは指標になりませんので注意。
それぞれのロゴはSDカードの記載があります。
このマークの意味は、連続したデータの最低書き込み速度を表していて、SDカードの使用用途に合わせて選ぶ事ができます。
詳しくは、規格団体のページ(スピードクラス – SD Association)を見て欲しいですが、以下の表のようになります。
最低書込速度 | スピードクラス | UHSスピードクラス | 使用用途 |
---|---|---|---|
2MB/s | Class2 (C2) | – | SDビデオ |
4MB/s | Class4 (C4) | – | HDビデオ |
6MB/s | Class6 (C6) | – | フルHDビデオ |
10MB/s | Class10 (C10) | Class1 (U1) | |
30MB/s | – | Class3 (U3) | 4Kビデオ |
みんなビデオばっかりですが、デジカメは?と言うと、カメラが対応する最高速度のものを買って下さいと言います。
写真とSDカード
今まで、規格の話ですみません。しかし、これが前提になるので……(全部無視しますが)
皆(私もカメラを始めるまでそうでしたが)動画といえばデータ容量が大きいイメージを持っています。たとえばYouTubeを見ていても、動画がガクついたり回線速度に合わせて画質が落ちたりで重いコンテンツであることを常に体感しています。
画像というとどのWebページにも埋め込まれていてそれほど読み込みに時間が掛かると最近は思うことがなくなり容量が大きいコンテンツであると感じにくくなって来ていると思います。
しかし、デジタル一眼カメラで写真を撮っていると、今どきは24メガピクセルなんて当たり前でJPEGで一枚11MB以上。RAWについては、一枚で25MBとかなりの容量。
一枚一枚で考えれば、動画と比較して大した容量ではないのかもしれません。
ただ、最近の一眼は高速連写も進化していて、私のD7200では1秒間におよそ6枚。25×6となると150MBにもなります。
SONYのミラーレスなんかは1秒間に10枚以上撮れたりするので250MBとかなりの大容量。これ、1秒間ですから。動画とは比較にならないのではと思います。
もちろん画質を抑えれば容量を抑えることが出来ますが、写真は静止画のためじっくり見る。美しい画質が求められます。(動画で一コマ一コマじっくり見る人はそう居ないでしょう。)
そのため、できるだけ良い画質で記録したいものです。
また、シャッターチャンスの観点でも、各社内蔵バッファを増やしていますが、一杯になれば書込が進むまで写真を撮ることが出来ません。
そんなところでいいチャンスが来るかもと考えると、記録媒体の書込速度は重要になってきます。
やっぱり、書込速度は速ければ速いほうがいいのですよ!
高級機が未だにコンパクトフラッシュを採用しているのもその点が大きいです。160MB/sですよ?
さらにCanonの上位機種が対応している2.0だと525MB/sなんて化け物です。
(速度だけではなく歴史があるので信頼性といった部分でもCFに分があるのかもしれません)
私が買ったSD
長々と書きました。
ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。
ここからは、私の話。
買いました!
ってバカ。写真ボケボケじゃないか。適当に撮って失敗した。
ヨドバシで購入しました。アイキャッチ画像の通り2枚。D7200専用です。
そして16GBのmicroSDはDS用。ポイントで購入しました。
SanDisk ExtremePROの実力
まず、連続撮影とLightroomの取り込みで速さを感じましたが、こう男ってのはスペックを見たくなるのです。
ベンチマークしてみました。
CrystalDiskMark
まずは今まで使っていたUltraPLUS UHSスピードクラス1です。
メーカー公称スピード45MB/s
シーケンシャル44MB/s
いや、速くね??こういった製品というと、公称スピードと実測は大きく乖離がでるのが常ですが、ここまで近い値が出るとは思いませんでした。
いよいよ、公称95MB/sのExtremePROほぼ2倍なので、近い値が出て欲しいところです。
出ました。
速い。速いよSunDisk。素晴らしいです。
この値の通り、Lightroomでも2倍近いスピードで読み込みが終わっています。
ヤバいっすね。ちょっと興奮しました。書込も80MB/sとこれも倍近いです。
Windowsファイルコピー
試しに、ファイルのコピーを試してみましたが、やっぱり2倍くらいの差がありました。


すごいよ!すごいよ!!
いままで、安いのでいっかと買ったUltraPROが霞んで見えます。
ここまで差があるとは……
今まで、一日撮った写真をLightroomに取り込むのにだいぶ待たされていて少しストレスでしたが、どうやら解消されそうです。
このスピードを体感したらもう戻れません。
素晴らしいですね。SanDisk。
また、写真を撮るのが楽しくなりそうです。
今回は、スロット2へ入れるSDカードが16GBのため、32GBを2枚買いましたが(2枚買うと安くなった)64GBも欲しくなりそうです。
なんて、分割保存のため32GBは私の場変える暇がないくらいすぐになくなることはないので、暫くは32GB2枚体制で十分かと思いますが。
やっぱり作業のストレスなども考えるとスピードは速いほうが良いなと思った買い物でした。
まだ、遅いSDカードを使っていれば是非!!