レンズの違いってなんだっけ? Part2《シグマとカールツァイス》

レンズの違いってなんだっけ? Part2《シグマとカールツァイス》

おはようございます!

昨日は、長ーく書いてしまいました。
まだまだ文章をまとめるのが上手くなく、色々頭の中で整理しようと思いながら書いていたらビックリ。かなりの文字数になってしまいました。
あの、高尾山口の写真は、あまりにも長く文字だけを書きすぎたので、急遽1枚でもと思って入れた写真です。(笑)

最近感じたこと

昨日は、レンズの違いってなにかなって事で、解像度?収差?ちょっとわからないなって事を書きました。
最近は、それ以外でももしかしたら違う事があるんじゃないか?って事を感じたので記事にしたのです。

主観的なこと

さも立派なことをこれから書くような事を言っていますが、そんなもんじゃないです。
多分、カメラを趣味にしている人はもう知っていること。

それは、雰囲気です。

もうここからは、難しい事は書きませんし、書けません。
それに、僕も確信をもっているわけでなく、もしかしたら…… っていうレベルなので(´・ω・`)

そして、今日もまた長くなります。なにしろ自分でも確信のないことを整理しながら書いているので……

キッカケ

あー……と思ったのは、先々週の京都一人旅の写真を整理しているとき。

最近、露出の勉強のために、いつもの絞り優先モードをちょっとだけ禁止して、マニュアルで撮ったりしています。
ちょっと露出補正がわからなくなってきたので、そもそもって事です。

いつもは、暗めに露出を合わせて、あとはRAW現像の時に調整!ってやっていたのですが、それは違うなって思って細かく露出補正を弄っても、被写体によってコロコロ変わってしまってアワアワしていました。(当然グレーに合わせるのですから変わってしまうのは当たり前なんですけどね)
ちょっと写真を考えて撮るようにマニュアルフォーカスなレンズをたくさん使っていることの発展形。露出についてもじっくり考えてみようと思ったことです。

なんで、こんなことからということですが、それは多分これをやらなかったら気付かなかったからです。

当然、素人がカメラに頼り切らずに設定を弄りながら写真を撮るのですから、露出を合わせるまでにたくさんシャッターを切る必要が有って、ただでさえピントを合わせるのに苦労している僕にはかなりの苦行です。
でも、多くのシャッターを切って、その中にあるわずかな見れる写真に、愛着っていうか良いところを見つけることができるようになったのが良いところだし、ちょっとマシになった気がします。
自分が撮った!という感覚が絞り優先などで撮った時と比べて段違いに大きい。だからなのか、以前より写真を見るようになったように感じています。

それによって、レンズ・カメラについても以前に増して考えるようになりました。

レンズの写り

ここらから少しずつ本題に寄せていこうと思います。

はっ!っと思った一枚

表題に「レンズの違い」と書きました。
それを実感した写真がこの一枚。

先週あたりに、京都旅行ということで投稿した写真の一枚です。
この写真は、D810とシグマの35mm F1.4 DG HSMで撮りました。
露光情報は、1/500秒, F/8.0, ISO 100です。

このレンズは、最近頻繁に使っていて、今所持しているレンズの中では4番目くらいに多くの写真を撮っているレンズです。
35mmという画角と、D810に付けたときのバランス感が丁度良く、旅行中歩いている時に、首から提げたカメラには、このレンズが付いています。

ブログを書いているときに、改めて写真を見てシグマだなぁと感じたのです。
ブログには、投稿しましたが、この写真が上手く撮れているとは思っていなくて、もっとちゃんと考えるべきだったところとかも気付いている部分もあります。

ただ、何となく思ったのです。こうあっと思ったのは初めてだったので、自分でもなんだかよくわかりません。

でも、少し前から思っていたこともあったかもしれない。

ちょっと思い返してみると、あぁこのレンズはと思うレンズがありました。
そのレンズは、カールツァイス 「Makro-Planar 2/50」マクロプラナーです。

マクロプラナーは、ここ最近一番使用しているレンズ。
以前、D7200の時にメインで使っていたシグマの18-50mmの撮影枚数を既に2倍の数で超えています。

そんなレンズで、別な日、2月頃に鎌倉の常立寺で撮影した写真。梅の花です。

ちょっとまわりが暗い写真ですが、撮影時の情報は、1/320秒, F/2, ISO 100 です。

この写真は、今思えばもう少し絞った方が良かったと思いますが、自分で撮影していいなって思った写真です。
このあたりから、マクロプラナーを意識し始めていたのかもしれません。

レンズの特徴

さて、ここまででシグマ Artで撮った写真と、マクロプラナーで撮影した写真を貼りました。
この2枚は、シチュエーションが全く違い、比較ということは出来ないのかもしれません。

でも、写りが違うと思うのです。

シグマ 35mm F1.4 DG HSM Art

最初に貼り付けた写真。北野天満宮の写真です。
北野天満宮の撮影記録の投稿でも書いたかもしれませんが、とても解像度が高い。
松の葉の描写なんてもう本当に目を見張る物があります。
F/8.0まで絞り込んでいるので当然なのかもしれませんが、他のレンズで撮影したらここまで行かないのかと思っています。

同じ写真ですが、これは、Lightroomで撮影パラメータに手を付ける前の写真。

現像による印象の変化ってとても大きい。
コントラストを上げるとここまで印象が変化します。ちょっと色の方も弄ってはいますが……

しかし、解像度に関しては全く変わりません。現像前でもやはりよく解像しています。
色々なところでいわれているようにやはり、シグマのArtラインの解像度は素晴らしい。これはDxoMarkのスコアにも現れていて、非常に高い数値を付けています。


DxOMark SIGMA 35mm DG HSM Score

また、僕がシグマのこのレンズは、写真全体を均一に描写する印象を持っています。
「均一」これがシグマなんじゃないかなぁと。現像前の写真は、どこか靄が掛かっていますが、スッキリしている。綺麗に整理されているといいますか、そんな印象です。

僕が持っているArtラインのレンズは、35mmのレンズなので、どうしても周囲の風景と一緒に撮った写真が多くなってしまい、一部を切り取るっていうのは少なくなってしまいます。
50mmのレンズのように一部を切り取ったという写真は少ないです……

カメラのボディもレンズも違いますが、シグマのEマウント用のレンズ。「60mm F2.8 DC HSM」とα6000で撮影した写真。

被写体が右下に寄ってしまっていて、アレですけど、梅の葉なの写真です。

被写体が花ではない写真では、これ。

海の波の飛沫。これももうちょっと絞れよって思ってしまいますが、この時はISO100で撮るためにシャッタースピードを稼ぐ目的で絞りを開放にしたのだと思います。

でも両方の写真に共通してスッキリとした印象の写りをしています。

安価なレンズなので、やはりDGと比較すると、解像度は劣りますが、全体的な印象は共通する物もある気がしませんか?

これがシグマなのかなと思っています。

カールツァイス Makro-Planar 2/50

冒頭で紹介、貼り付けた写真を撮ったもう一つのレンズ、マクロプラナーです。
このレンズは、色の移ろいなのか、光の捉え方なのか、シグマとは全く違う印象を受けます。

冒頭で紹介した、梅の花の他に最近北野天満宮でさつえいした梅の花の写真。

この写真は、F5.6まで絞っています。この写真は結構気に入っていたり。

DxOMarkのスコアのうち解像度のスコアは、シグマの35mm DGには7P-Mpix劣ります。

でもしっかり写っているでしょ

数値ではなく、写真をみて解像度が劣っているかと感じるかといえば、僕はそこまで敏感ではないかもしれません。
むしろ、等倍で見れば手ぶれをしているかもしれません。ごめんなさい。

でも、冒頭の水玉の写真を見てもとても解像度が劣っているとは思えません。
しかし、シグマのレンズとマクロプラナーの違いって解像度だとは思わないのです。

色が濃い写真ばかりで無く、淡い写真でも同じ。

両者ともF2.0で撮影しています。

解像度は、上の写真のしべを見てもらって、しっかりと描写していると思います。
なんだか、意味のあるような感じ。僕は、そう深く考えて写真をとっている訳ではなくて、桜が綺麗。バックの菜の花の黄色と桜のピンクが綺麗だなぁとか、前ボケフォー!!!とかそういうレベルです。

そう、解像度やべー!!とかそういう印象ではなく、この桜……と印象を受けます。

花の写真でなくとも、町並みの写真とかでも。

よく、カールツァイスのレンズのレビューでは空気感と言われますが、僕もそう言いたい。
雰囲気というか意味ありげというか。そんな感じです。

シグマのレンズは、すごく均一でコントラストを上げれば、ビシッっとしていていインパクトがありますが、このレンズは、コントラストを上げてもそういう印象にはなりません。

冒頭のシグマのレンズの紹介で使った北野天満宮の写真は現像によってパラメータを弄っています。場所は違いますが、マクロプラナーで撮った写真に同じパラメータを与えてみました。

似たような感じになりますが、やはり雰囲気は違うもの。

この、雰囲気それがこのレンズ、マクロプラナーなのかなと思います。

まとめ

そろそろ、4000字を超えそうです。多分ここを書いているうちに超えてくると思います。

僕の、まだまだ練習中の写真を題材にしてですが、ちょっとシグマとカールツァイスの写りは違うと思ったので、スナップで写真を見返してみました。

Lightroomで今まで撮った写真を見ると、最近になるにつれ、撮るときの露光設定・対象に両者のレンズで違いがありました。画角以上に。
自然とレンズに求める写真、写りによって選択していたのかもしれない。レンズの違いって、そのレンズで何を撮るかそれに尽きるのだと思います。

シグマのレンズであれば、ビシッとした描写。緻密に描写してインパクトを与えたい。カールツァイスだと意味ありげな。深い色合い。そんな写真を撮るとき。
そんな風に僕は思っているのだと思います。

レンズを選ぶ時、どうしても数値に目が行きがちだし、客観的にはそれしか測る指標がないのでしょうが無いかもしれません。
でも、絶対にその数字からは見えないものもあって、そういうときに他人の主観を感じることも大事なのだと思います。

メーカーの作例。そのほかには、フォトヨドバシなどレンズごとに作例を紹介しているサイトもあります。
その作例を見ていると、被写体に違いがあるし、写真を撮った雰囲気も違います。

多分それって、その写真を撮った人が、そのレンズで撮りたいと思った写真なのではないかと思います。もちろんメーカーによる希望もあるのかもしれませんが、それはメーカーがそのレンズで撮って貰いたい。作り手がそのレンズを生かせる・最も性能がでる状況・被写体なのだと思います。
そういった場所に、自分が撮りたい写真があったら、そのレンズは買いなのかなと。

逆に作例に自分の求める写真はないけど、数値が優れているといって買うのはちょっと失敗するのかなと思います。
あとでちょっと違うと思う場面が出てきてしまうのかもしれません。

僕は、ここ最近、人に主観にどっぷりハマるのもいいのかなと思います。